第41回日本皮膚病理組織学会総会・学術大会 会長挨拶
2025.02.28
お知らせ総会
第41回日本皮膚病理組織学会総会・学術大会
会長 清原隆宏(関西医科大学総合医療センター 皮膚科 教授)

2025年4月26、27日の両日に開催される、第41回日本皮膚病理組織学会の会長を務めさせていただくことになりました。その前日には恒例の皮膚病理道場あどばんすと春の陣、も予定されています。前回の第40回大会は、第5回アジア皮膚病理学会との連続開催の形式にて2024年1月に大成功を収めています。この学会は慣例として理事長が会長を兼ねており、この連続開催を主催した鶴田大輔理事長と事務局のご負担は大変なものでした。理事長の今後の負担を軽減する目的もあり、当時の理事の田中 勝先生や石河 晃先生のご推薦を受けて、私が今回の主催をさせていただく経緯となりました。理事による持ち回り開催の可能性を探る試みでもありますので、ご意見などいただければ幸いに存じます。さて、上記の連続開催の形式からの引継ぎはやや煩雑でもありましたので、大阪公立大学の後藤寛之先生には引き続き事務局長を務めていただくご無理をお願いし、実行委員長を当科の寺井沙也加先生としております。プログラムの構成は例年通りですが、Special lecture、International session、でるすこでるぱそ、アドバイザリーセッション、一般口演において非常に興味深い演題が揃っています。皮膚科における皮膚病理の重要性については、改めて議論するまでもないと断言できます。この学会は全国各地で皮膚病理を牽引する先生方が年に一度知識をアップデートできる場であり、これから皮膚病理を専門にしようとする先生方にとっては非常に良い刺激の場にもなっています。例年通りの熱い議論をお願いするとともに、この学会の存在意義がさらに高まることを期待しております。また、この学術大会はこれまで当たり前のように赤字体質であり、学会本体からの補助金により何とか運営してきておりました。折角ですので、今回は学術大会単独での黒字収支を目指し、多くの共催セミナーを用意することにしました。共催セミナーの内容はどうしても製品色が強くなりますが、なるべく形態学の話題を盛り込んでいただく、あるいは演題の二つに一つを皮膚病理に特化した話題にしていただく、などの配慮をしていただきました。是非ご興味を持ってご聴講いただければと存じます。最後になりますが、私自身の皮膚科医の骨格はこの学会で育てていただいたようなものであり、恩返しのつもりで鋭意努力いたしました。お世話になっている先生方から思いがけない多額のご寄付もいただき、学術大会単独での黒字収支のほうはどうやら達成できそうです。ご参加の皆様には、お時間の許す範囲内で大阪を満喫していただきながら、学術大会を思う存分楽しんでいただければ幸甚です。
学術大会HP