4. 皮膚病理道場あどばんすと体験記

2014.06.10

過去の活動

皆川 茜 先生
信州大学皮膚科

 第1回皮膚病理道場あどばんすとは暑い暑い夏の日でした。翌日には皮膚病理組織学会、その翌日には皮膚かたち研究会を控えていましたので、私は2泊3日分の荷物とパソコンをたずさえての参加となりました。自分の頭にない知識を補うためにも、せめて病理の教科書くらいは持っていこうか迷いましたが、あまりの暑さと荷物の重さに断念。参加者に知り合いはほとんどなく緊張もありましたが、ここまできたらとことん教わってみようという半ば開き直りの気持ちでの参加となりました。

 会場は日本医科大学橘桜会館の地下でした。クーラーがよく効いた小部屋には、2人掛けの机が10ほど並んでいて、そこに我々受講生と、学会では壇上に拝見するような講師の先生方とが横並びで席を取るという、何とも贅沢な空間で道場は始まりました。受講生が十数人と少人数だったこともあり、講師の先生方の息遣いまで伝わってくるような熱気のなかで講義は進みました。まずは教科書に沿った網羅的説明が一通りあり、そのあとで教科書にはない、しかし実践的野心的な知識をたくさん授けていただきました。自分の頭の中で断片化していた知識が整理され、かつ教科書を読むだけではつながりきらない部分がきちっと補充されました。引き続いては、各々のパソコンにインストールされたバーチャルスライドを使っての実習でした(そのため、PC持参が必要です)。選りすぐりの症例を豊富に見ながら、しかも手を挙げれば講師の先生方が生で解説してくださるという、またとない機会です。山元先生の「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というお言葉に勇気を得て、ここぞとばかりに日頃の疑問(あるいは愚問)を投げかけてみたところ、講師の先生方にはすべてに真正面から答えていただきました。疑問が解決されたことももちろん嬉しかったのですが、それ以上に自分の病理への道が開かれたような気がして、幸せな時間を過ごさせていただきました。さらに、今夜は病理ナイト(道場後の懇親会)では、この機会でしかあり得ない先生方との繋がりを持つことができました。病理と、かたちと、そして戦国武将etcについての熱い語りに耳を傾けながら飲むビールは、2013年随一の味でした。

 これから道場へ参加される方へ。以上の濃密な内容が半日にぎっしりと詰まっています。さらに美しいスライドの数々とハンドアウトまで用意されています。これほどの症例を自力で体験するのは至難の業と言えます。しかも教科書及び教科書的知識は私のようになくとも、十分に導いていただけます。講師の先生方へ。また今年も参加させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。

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